兵庫県加古川。日本に三つある靴下の産地の、ひとつです。
ここに、1930年から靴下を編みつづけてきた工場があります。
ココモノママニの靴下とタイツは、すべてこの工場で生まれます。

工場の名は、株式会社神木。グンゼやナイガイといった日本の大手メーカーの靴下を、長いあいだつくってきました。ブランド名が表に出ることのない仕事です。
職人は、靴下の編み機とタイツの編み機を使い分けます。糸を選び、柄を編み上げていく。図案を立体にしていくその手つきは、機械の設定だけでは置き換えられません。

この技術を、もっと生かせないか。神戸で真珠を扱うタカハシパール株式会社と、加古川の神木が手を組み、2006年に販売会社をつくりました。翌年から、ココモノママニの靴下が店に並びはじめます。
産地の工場が直接つくり、直接お届けするブランドです。

靴下は、足元のほんの一部です。だからこそ、主張しすぎないほうがいい。よく見れば「おや」と気づく。その程度の楽しさを大切にしています。
商品にはすべて名前があります。ゾウ、キリン、水族館、うさぎさん、ふうせん犬くん。見たまま、そのままの名前です。子どもにもお年寄りにも、日本語を母語としない方にも、ひと目で伝わるように。


デザイナーの宮井マリイです。洋服のじゃまをしない、背伸びをしない、誰にでもわかるデザインを届けたいと思っています。
そして靴下を通して、日本のものづくりと、職人の技術を伝えていきたい。それがココモノママニをつづける理由です。
「子どもとママに」。そこへ、一人ひとりを大切にする「個々のもの」と、子どものように自由な「心のままに」を重ねた造語です。